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2016年12月20日

Green Hills Software、リアルタイムOS INTEGRITYのプラットフォームでVector社のMICROSARをサポートすることを発表

~ INTEGRITYが動作する様々な車載ECUに対するOEM固有のサービスを迅速に統合 ~

 

米カリフォルニア州サンタバーバラ 2016年12月6日発表 – モノのインターネット(IoT:Internet of Things)最大手の独立系ソフトウェアベンダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、Vector社との提携を通じ、リアルタイムOS INTEGRITY®(以下、INTEGRITY)によるVector社のAUTOSAR(AUTomotive Open System ARchitecture)基本ソフトウェアであるMICROSARのネイティブ実行が可能になったことを発表しました。今回の開発は、INTEGRITYベースのECUでMICROSARの動作を可能とするとともに、様々な範囲に及ぶ自動車サービスを1個のマイクロコントローラだけに統合させることもでき、OEM固有のサービスを実装する上での簡略化とコスト削減を可能とします。

ドメインコントローラ、ADAS(先進運転支援システム)、次世代のデジタルクラスタ、および最新のインフォテインメントシステムに対する高性能なINTEGRITY、またはINTEGRITY Multivisor™ベースの多種多様なECU開発を担当する開発者は、OEM固有の診断サービスを実現させる機能、オーディオビデオブリッジング(AVB)のようなストリーミングメディアデータに代表される時間的な制約が厳しいアプリケーション、およびSOME/IPのような特殊な車載プロトコルを使用するアプリケーションなど、自動車全般にわたる要件を満たすMICROSAR機能の実現によって、相応の利益を得ることができます。

最新世代の電子制御装置(ECU)では、計算能力とメモリの需要が高まりつつあります。新しいアプリケーションの領域においては、動的メモリ管理が頻繁に求められます。最新の自動車アーキテクチャのニーズを考える上で、動作が証明されたAUTOSARオペレーティングシステムによって確立されているECU設計が、ますます強力になっていくマイクロプロセッサを起用する洗練されたシステムを補ってくれることがよくあります。こうしたニーズに応えるために、多くのシステムは、MICROSARとINTEGRITYを同時に実行させるために、別々に2つのマイクロコントローラを利用しています。それに対し、GHSから提供される今回の最新鋭のサポートによって、ISO 26262とIEC 61508の認証を取得済みのINTEGRITYとMICROSARは、お互いをシームレスに統合することができ、さらに、1個のコントローラを共有することでシステムコストの削減を可能とします。

SOME/IP、およびService Discoveryといった、新しい自動車固有の通信メカニズムに対するVector社のサポートは、INTEGRITYベースのECUがこうした新しいサービス指向型のAUTOSARクライアントと直ちにふれあうことがきることを意味しています。 自動車ネットワークのストリーミングビデオやオーディオデータは、インストルメントクラスタとインフォテインメントシステムの標準的な要件になりつつあります。オーディオ / ビデオのブロードキャスティングシステムは、IPストリームのタイミング、シェーピング、およびサービス品質(QoS)に対し、厳しい要件をもちます。Ethernet用MICROSARの基本ソフトウェアによって、INTEGRITYベースのECUは、今や、オーディオビデオブリッジング(AVB)の機能を全面的にサポートできるようになりました。

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、米国 Green Hills Software 社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションや、タイミング検証・最適化ツールなどの自動車関連ソリューションを、日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITY、Multivisorは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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