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2016年04月26日

Green Hills Software、ルネサス社の第3世代R-Car H3 SoC向けにINTEGRITY、およびINTEGRITY Multivisor仮想化ソリューションを発表

~ 自動運転時代に求められる主要な車載アプリケーションすべてに向けて、最も安全かつセキュアなプラットフォームを提供 ~

 

米マサチューセッツ州ボストン 2016年4月13日発表 – モノのインターネット(IoT:Internet of Things)最大手の独立系ソフトウェアベンダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、第3世代R-Car車載コンピューティングプラットフォームで初となるルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス社)製R-Car H3システムオンチップ(SoC)向けに、安全かつセキュアなリアルタイムOS INTEGRITY®(以下、INTEGRITY)、およびINTEGRITY Multivisor™(以下、Multivisor)仮想化ソリューションが早くも利用可能になったことを発表しました。

GHSは昨年、R-Car H3固有の能力を視野に入れ、部分的に開発されたプラットフォームとして、組込み業界初となる64ビットのセキュアな仮想化ソリューションを発表しました。このGHSのプラットフォームは、今日の車載アプリケーションにおけるISO 26262の機能安全要件をすべて満たしているだけでなく、完全にリコンフィギュアブルなデジタルインストルメントクラスタから、高度に統合された車載コックピット、また、迫りくる自動運転時代に向けたコンピューティングやセンサーフュージョンといった性能を提供する高度に特化されたADASシステム(先進運転支援システム)に至るまで、幅広い用途に十分適応できます。

INTEGRITY、およびMultivisorのプラットフォームには次のような対応が含まれます。

  • PowerVR™ GX6650 3Dグラフィックス処理ユニット(GPU)を活用した完全なアクセラレーテッド3Dグラフィックス。ホストのリアルタイムOSと複数のゲストOSの間で完全にGPUを共有できる能力を含む傍ら、一方では、機能安全要件を満たすためにリアルタイムOSのグラフィックスアプリケーションが、保証された優先順位を持ち続けることが担保されています。
  • ソフトウェアを最大限に利用しながら、既存AUTOSARソフトウェアコンポーネントのシームレスで堅固な統合を可能とするAUTOSAR完全準拠のアプリケーションフレームワーク。
  • 様々なコンフィギュレーションによるR-Car H3上での多種多様なアプリケーションプロセッサの完全サポート。
  • クリティカルなタスクと汎用タスク、またはゲストOS間における周辺機器の安全な共有をはじめ、ホストのリアルタイムOSと任意のゲストOS間でユーザが周辺機器のルーティングと有効的な活用をシームレスに構成することを可能とする、非常にコンフィギュアブルな仮想化プラットフォーム。
  • ISO 26262認証取得済みのアプリケーションコードを汎用コードまたはゲストOSと干渉なしに共存させることを可能とするセキュアな仮想化と分離テクノロジ。このプラットフォームは、あらゆるアプリケーションやゲストの健康状態をリアルタイムで監視することが可能。
  • ルネサス社のR-Car H3 SoCの機能安全に関連した要素のサポート。
  • ルネサス社のR-Carアーキテクチャに組込まれたハードウェアアクセラレーションを利用した最大限の仮想化パフォーマンス。

 

Green Hills Software社 vice president of Advanced ProductsであるTim Reed(ティム・リード)のコメント:
「GHSでは、あらゆる主要な車載アプリケーションに適した最も安全でセキュアなプラットフォームを構築するために、車載プロジェクトにMultivisorソリューションを展開しながら、当社の経験に一層磨きをかけています。ルネサス社のR-Carプラットフォームの中には、自動車メーカーがサプライチェーンに要求しているキーとなる要件を独自に取入れているものもあります。これは、性能と計算能力の真の融合はもとより、機能安全要件を満たす必要が発生した時の詳細に対し払うべき注意をも、もたらしてくれます。」

 

Renesas Electronics America社 vice president of the Automotive Business UnitであるAmrit Vivekanand(アムリット・ヴィヴェーカーナンダ)氏のコメント:
「世界的な車載インフォテインメントSoCの市場リーダーとして、当社は、セキュリティ、および機能安全に対する自動車メーカーの高いスタンダードを満たす完全な車載コンピューティング、およびインフォテインメントプラットフォームを提供するために、当社のテクノロジとの組合せによって、機能安全、およびセキュリティ市場におけるGHS社独自の不動のリーダーシップにめぐり会えたことを嬉しく思っています。」

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、米国 Green Hills Software 社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションや、タイミング検証・最適化ツールなどの自動車関連ソリューションを、日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software、およびINTEGRITY、Multivisorは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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