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2014年02月26日

Symtavision社、組込みネットワークやECUタイミング解析に新たな機能を搭載したSymTA/S 3.5をリリース

~タイムトリガ型Ethernet解析用の機能拡張、新しいCANメッセージバッファ解析機能、改善されたAUTOSAR (AUTomotive Open System ARchitecture) XMLラウンドトリップモデル交換、マルチコア・システム向けデータ整合性解析、ポーリング・アクティベーションのサポートなどを追加~

 

独ブラウンシュヴァイク、2014年2月25日発表 – 組込みリアルタイムシステム向けタイミング設計とタイミング検証の分野で世界をリードするSymtavision社(以下、Symtavision)は、市場を牽引する組込みリアルタイムシステムの計画、最適化、および検証を可能にするシステムレベル・ツールスイートの最新バージョンとして、SymTA/S 3.5をリリースしました。SymTA/S 3.5では、組込みネットワークとECU(電子制御ユニット)両方のタイミング解析に多数の新機能や機能改善点が追加され、ツールチェーン統合の強化により、使い勝手も改善されました。

同時に、Symtavisionは計測とシミュレーションの双方からのタイミングデータを視覚化し、解析できる強力なソリューションの最新バージョンとして、TraceAnalyzer 3.5も発表しました。このツールはSymTA/Sとシームレスに統合されます。

組込みネットワークの開発者向けとしては、SymTA/S 3.5に、新たにSAE AS6802標準に基づくタイムトリガ型Ethernetの解析機能が、盛込まれました。これにより、様々なEthernetスケジューリングのアルゴリズムや規則を、将来のネットワーク化戦略策定のために探求できるようになりました。この新機能は将来のAVB(Audio Video Bridging) Gen2スタンダードに備えて、従来のAVBや標準Ethernet解析を補完するものです。SymTA/S 3.5では特定のハードウェアやソフトウェアのレイアウトで発生する可能性のあるスケジューリング異常の検査を含む、より詳細な解析を容易にするために、COMレイヤ通信をカバーするメッセージバッファ拡張が追加されました。これにより、CAN解析機能がさらに強化されました。また、新たにECUから送受信される定期送信フレームが一覧表示されるようになり、システム全体のEnd-to-End通信がより把握しやすくなりました。

ECU開発者向けとしてSymTA/S 3.5では、自動車業界でもっとも有名で、普及しているツールへのインタフェースを採るために、AUTOSAR XMLラウンドトリップモデルの交換機能が改善されました。また、マルチコア・システムの新しいデータ整合性解析とポーリングアクティベーションのプロトタイプがサポートされています。さらに、SymTA/S 3.5には新しいホワイトボックスとグレーボックスのゲートウェイ解析機能も追加され、ゲートウェイデザインに対する、より迅速かつ能率的なテンプレートベースのアプローチを採用することで、市場投入時間の短縮に寄与します。

低速ネットワークでのフローティングライセンスサーバへのアクセスが高速化され、また解析自動化用バッチモードには、スクリプトを起動する機能が追加されました。

  

Symtavision社 CEOであるMarek Jersak(マレック・ジェルサック)のコメント:
「SymTA/S 3.5、およびTraceAnalyzer 3.5は、タイミング解析やアーキテクチャ探求ツールの機能性を、当社がもっとも注目している市場向けに拡張したものです。当社は組込みネットワークにおける優位性をEthernet、ゲートウェイ、およびCAN向けの拡張機能でさらに広げるとともに、データ整合性、AUTOSAR XMLラウンドトリップやポーリング・アクティベーションのサポートによって、マルチコアECUにおける優位性も高めました。こうした機能の開発は当社の主要顧客と二人三脚で進めてきたもので、自動車の分野や、さらに広い組込み市場での成長を加速させてくれるでしょう」

 

SymTA/S 3.5とTraceAnalyzer 3.5はドイツのニュルンベルクで2014年2月25日~27日に開催されるEmbedded Worldの、Symtavisionブース(Hall 4、Booth 339)にて展示されます。また、Symtavisionは「Ethernet Performance Metrics for In-Vehicle Applications(車載アプリケーションにおけるEthernet性能測定基準)」と「Avoiding Risks in First-Generation Multicore Designs through Timing-Aware Software Development(タイミングを認識するソフトウェアの開発による第一世代マルチコアデザインにおけるリスク回避)」と題するプレゼンテーションを行います。※日本におけるSymTA/S 3.4、およびTraceAnalyzer 3.4のリリースは、2013年9月末を予定しています。

 

■ Symtavision GmbH(Symtavision)について

Symtavision社は、早期段階の見積から最終検証まで、リアルタイムシステムのプランニング、最適化、および検証に適した最先端のタイミング解析ソリューションを提供しています。Symtavisionは、システムレベルのタイミング設計と検証用にタイミング解析ツールSymTA/Sをリリースしており、AUTOSAR、CAN、FlexRay、OSEKなどのカーエレクトロニクス分野の規格をサポートしています。また関連ツールであるTraceAnalyzerは、測定とシミュレーションの両方からのタイミングデータを視覚化して解析できる強力なソリューションで、SymTA/Sとシームレスに統合できます。本社は独国ブラウンシュヴァイクで、支社をミュンヘンとトロイ(米国、ミシガン州)に構えており、全世界に拡がる代理店ネットワークにサポートされています。日本では、Symtavisionの代理店である株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。
Symtavisionに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.symtavision.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Symtavision社の代理店として、タイミング検証・最適化ツールを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。またGreen Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションも提供しています。
ADaCに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Symtavisionは、独国におけるSymtavision GmbH の登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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