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2014年12月08日

Symtavision社、Lauterbach社との協力関係を強化し、TRACE32®とのツール連携を大幅に向上

~wait-release動作を伴う詳細トレース、タスク内のランナブルアクティビティのトレース、機能レベルのトレースを新たにサポート~

 

独ヘーエンキルヒェン、およびブラウンシュヴァイク、2014年11月25日発表 - 組込みリアルタイムシステムのプランニング、最適化、および検証に向けたタイミング解析ソリューションで世界をリードするSymtavision社(以下、Symtavision)は、Lauterbach社(以下、Lauterbach)との連携を強化したことを発表しました。これにより、タイミング設計ツールSymTA/S、およびTraceAnalyzerと、Lauterbachのモジュール式マイクロプロセッサ開発ツールスイートTRACE32との連携が大幅に向上されました。また、車載リアルタイム・ソフトウェアの安全性と信頼性が一層確保されるようになり、さらに開発期間短縮、コスト削減にもつながります。

既存のワークフローでは、Symtavisionのタイミング設計・解析ツールSymTA/S、およびTraceAnalyzerを使用して、TRACE32のリアルタイムトレースがインポートされて解析が行われます。今回、これが大幅に改善され、wait-release動作を伴う詳細トレース、タスク内のランナブルアクティビティのトレースインポート、およびTRACE32から生成される機能レベルトレースのインポートと解析がサポートされるようになりました。

Symtavision / Lauterbachの連携ワークフローでは、自動車ECUのコードがサードパーティのECU設定ツールからTRACE32にインポートされ、ターゲットデバッギング、エミュレーション、およびソフトウェア検証が行われます。ECU測定、またはハードウェア非依存シミュレーションのトレースデータをTraceAnalyzerにインポートすることで、タイミングトレースを可視化と解析、ECUスケジューリングを検証します。その結果、出力されるタイミングモデルは、さらにSymTA/Sでワーストケース、および統計的タイミング解析の実行やスケジューリングを実質的に変更、ソフトウェア・アーキテクチャ全体を調査、最適化することができます。最適化された設定は、サードパーティのECU設定ツールを介してTRACE32に戻され、ターゲットにアップロードすることで、この往復型のワークフローは完結します。

 

Symtavision社 CTOであるKai Richter(カイ・リヒター)のコメント(SymtavisionとLauterbachの協力関係強化とツール連携強化について):
「以前より、SymTA/S、およびTraceAnalyzerとTRACE32の連携を活かしてソフトウェアのリアルタイムの安全性・信頼性確保と開発期間短縮・コスト削減を望む企業から、高い関心が寄せられていました。連携向上による、こうした新しい特長や機能のおかげで、既存のソフトウェア・アーキテクチャと将来ありうるソフトウェア拡張の両方について、これらの目標を継続的に達成していく力が非常に高くなりました。」

 

Lauterbach社 Rudi Dienstbeck(ルディ・ディーンストベック)氏のコメント:
「TraceAnalyzerとTRACE32がこのように専業で活かせる形で連携するようになったことは、大変うれしいことです。今回の連携で、当社のリアルタイム・トレースツールの機能はさらにレベルが上がりました。TraceAnalyzerがTRACE32でキャプチャされたリアルタイム・データを使って実際のECUのスケジューリングや実行時間を評価し、全体的な要求解析を行う様子を見た時は、実に目を見張りました。」

 

■ Symtavision GmbH(Symtavision)について

Symtavision社は、業界最高水準を誇るシステムレベルのタイミング設計、および検証用ツールと、早期段階の見積から最終検証まで、付随するコンサルティング / エンジニアリングサービスを提供します。Symtavisionのツールはカーエレクトロニクスの分野で広く普及し、あらゆる業界規格をサポートしています。また、オートメーション、マルチメディア、通信、運輸など他の市場でも多く利用されています。
本社は独国ブラウンシュヴァイクで、支社をミュンヘンとトロイ(米国、ミシガン州)に構えており、全世界に拡がる代理店ネットワークにサポートされています。日本では、Symtavisionの代理店である株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。
Symtavisionに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.symtavision.com/ をご覧ください。

 

■ Lauterbach社(Lauterbach)について

Lauterbach社は、世界をリードする総合的なモジュール式マイクロプロセッサ開発ツールのメーカーです。組込みデザインの分野で35年の経験があり、マルチコア・チップのデバッグやトレースを10年以上サポートしています。国際企業として定評があり、世界各地の一流企業を顧客として、多くの半導体メーカーと密接な取引関係を築いています。ドイツのヘーエンキルヒェンに本社を置く他、英国、イタリア、フランス、チュニジア、米国の東海岸と西海岸、日本、および中国に支社を構えています。その他多くの国でも、正規販売支社やサポートエンジニアが対応可能です。
Lauterbachに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.lauterbach.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Symtavision社の代理店として、タイミング検証・最適化ツールを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。またGreen Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションも提供しています。
ADaCに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Symtavisionは、独国におけるSymtavision GmbH の登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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