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2014年08月28日

Green Hills Software、ルネサス社のR-Car車載プラットフォームを発表

~ デジタルクラスタ、最新のデジタルコックピット用インフォテインメントシステム、視覚と感覚を融合したADAS(先進的運転支援システム)システムを対象 ~

 

米カルフォルニア州サンタバーバラ、東京 2014年8月28日発表 – モノのインターネット(IoT: Internet of Things)の最大の独立系ソフトウェアベンダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス社)のARM® Cortex®-A15、およびCortex-A7ベースのR-Carプラットフォーム向けに、リアルタイムOS INTEGRITY®(以下、INTEGRITY)、およびセキュアハイパーバイザ INTEGRITY Multivisor™(以下、Multivisor)をベースとした包括的なソリューションを発表しました。さらにここには、革新的なR-Car V2H ADAS(先進的運転支援システム)プラットフォームに対するサポートが含まれています。

GHSは、世界No.1のマイクロコントローラサプライヤであるルネサス社と協力して、R-Carプロセッサのあらゆる主要な機能を支援するサポートパッケージ「INTEGRITY for R-Car」を開発しました。

ルネサス エレクトロニクス株式会社 執行役員常務 大村 隆司 氏のコメント:
「GHS社のINTEGRITYはRTOS分野のリーダーであると考えており、セキュアで信頼性の高い高性能なソリューションを提供するためのプラットフォームとしてマイクロプロセッサメーカーに提供されています。ルネサスでも、R-Carサポートパッケージ向けのターゲットプラットフォームとしてGHS社のINTEGRITYを採用しており、INTEGRITYベースのソリューションを自動車メーカーに提供することで、彼らの製品をより早く、コスト効率よく市場に投入できることを大変喜ばしく思っております。」

 

ここでサポートされた高性能なOpenGL ES 3Dグラフィックスプロセッサは、比類のないグラフィックス品質を備えたデジタルクラスタ、およびインフォテインメントソリューションを実現します。

Multivisorは、ルネサス社のR-Carデバイスで利用可能なARM仮想化拡張機能を利用することによって、次世代の車載設計のために世界最高性能のひとつであるマルチドメインのインフォテインメント、およびセーフティクリティカルな実行環境の提供を可能としています。2003年の発表以来、Multivisorは、安全性が認定されたセパレーション・カーネルテクノロジで構築された唯一の仮想化ソリューションとして君臨しており、マルチコアのルネサスR-Car、単独デバイス上で、Linux、およびAndroidといった一般的なインフォテインメントオペレーティングシステムを同時かつ安全に動作させながら、クラスタ、ADAS、バックミラーカメラ、および他の安全性の厳しい自動車サブシステム機能が、確実に分離されることを保証しています。さらに、この強力な次世代の車載ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)統合アーキテクチャにより、設計、および統合に伴う複雑性が軽減され、OEM、およびティア1は、自動車のソフトウェアで定義されたコックピット向けにコアとなる基盤を提供しながら、市場投入時間を短縮することができます。

ルネサス社によるR-CarデバイスのImage Processor(IMP)やImage Renderer(IMR)などの周辺装置を用いたオンチップの画像認識、および画像処理は、ハードウェアで高速化された画像デコーダ、およびビデオ信号プロセッサ用にフル搭載されたドライバとともに、高性能な安全性に焦点を合わせたADASビジョンのソリューションに欠かせない機能です。高速で精密性に富んだGHSのEthernet AVB(Audio Video Bridging)ソリューションは、新式の自動車に完全に統合でき、複数のADAS情報チャネルの融合に必要とされる性能を提供します。INTEGRITYの絶大な安全性は、近代の機能安全規格、およびISO 26262の要件を満たすように構築されたあらゆるADASソリューションに対する要求そのものと言っても過言ではありません。未来の半自動運転型、および完全自動運転型の自動車は、現在すでに利用可能となっている「INTEGRITY for R-Car」ソリューションで構築されることになるでしょう。

 

Green Hills Software社 Advanced Products Group Vice PresidentであるTim Reed(ティム・リード)のコメント :
「ルネサス社との連携により、業界で最も信頼性の高いリアルタイムOSである INTEGRITYを市場で最も先進的な車載ソリューションのひとつとして顧客に提供することができます。ルネサス社のR-CarデバイスをターゲットとしたGHSのソリューションは、車載デバイスメーカー向けにリアルタイムな動作を保証できる、業界で唯一安全性が完備された開発環境プラットフォームになることでしょう。」

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software, および INTEGRITY、Multivisorは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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