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2013年04月16日

Green Hills Softwareのマルチコア・オペレーティングシステムINTEGRITY-178B tuMPを、DO-178B Level A認証を得るため、Esterline CMC Electronics社が採用

~Esterline CMC Electronics社が、DO-178B Level Aに適合するマルチコアプラットフォームを提供するため、安全かつ、セキュアなリアルタイム・オペレーティングシステムのリーダーを選択~

 

米オハイオ、2013年4月2日発表 – 高度に保証されたオペレーティングシステムで世界的なリーダーであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、Esterline CMC Electronics社(以下、CMC)が、自社の次世代・統合型航空電子機器制御コンピュータ、およびスマート・ディスプレイユニットに使用するDO-178B Level Aに適合するマルチコア・リアルタイムオペレーティングシステムの提供者としてGHSを選択したことを発表しました。GHSのINTEGRITY®-178B Time-Variant Unified Multi Processing (以下、tuMP) 能力は、Freescale Semiconductor社製マルチコア・プロセッサ上でホストされます。

CMCがDO-178B Level A認証を受けるために選択したGHSのオペレーティングシステムの機能性には、Future Airborne Capability Environment(以下、FACE™)技術規格に整合するアプリケーションをホストするために必要な能力が含まれています。その一環として、GHSに現存するDO-178B Level Aに適合したパーティショニング・ジャーナリングファイルシステム(PJFS-178B)とIPFLITE Ethernetスタックを統合した結果が、tuMPベースのマルチコア・システムの一部に包含されます。CMCのシステムは、C、C++、Ada95プログラミング言語を用いて開発され、FACE技術標準に整合するアプリケーションをホストできる予定です。

 

Esterline CMC Electronics社 Cockpits and Systems Integration vice presidentであるPatrick Champagne(パトリック・シャンパーニュ)氏のコメント:
「CMCにとって、製品開発、長期的メンテナンス、顧客満足における成功のカギとなる特性は、十分な処理能力です。この水準の処理能力を、消費電力とそれによって起きる発熱を抑えながら引続きサポートしていくには、同じ電力負荷に対して、複数のコアを横断しながら処理する複合化能力のほうがシングルコア・プロセッサより大きいマルチコア・プロセッサを使用する必要があります。CMCでは、当社の次世代航空電子機器制御製品に必要なパーティショニング、資源 (resource) 構成、認証サポートを提供してくれるのは、Green Hills Software社のINTEGRITY-178B tuMP製品しかないと判断しました。tuMPのアーキテクチャと層分離された製品は、FACE技術規格に整合するアプリケーションのサポートに必要な能力を提供するだけでなく、他の型のエンドユーザ向けシステムに対してもテーラリングができる柔軟性を提供します。」

 

Green Hills Software社 創業者・社長兼CEOであるDan O’Dowd(ダン・オダウド)のコメント:
「Green Hills Softwareは、Esterline CMC Electronics社のようなリアルタイム組込みシステム設計会社に対して、マイクロプロセッサの利用可能な特徴をフルに活用できるようにさせる、技術革新の牽引役として長い歴史を持っています。当社は、シングルコア・プロセッサ向けの剛健なパーティショニングに対するリアルタイム組込みサポートにおいて、先駆的な努力をしてきましたが、この歴史を、今日の高度な能力を持ったマルチコア・プロセッサにおいても維持し続けています。Green Hills Softwareは、CMCが次世代のDO-178B Level A航空電子機器制御製品のプロダクトラインとして、INTEGRITY-178B tuMPリアルタイム・オペレーティングシステム (RTOS) を採用してくださったことを喜びとしています。この採用は、CMCに対して、安全性をベースにした設計にとって適切な最先端のマルチコア処理能力を提供することになるでしょう。」

 

GHSのINTEGRITY-178B tuMPマルチコア・オペレーティングシステムは、12年におよぶ実証済みのサービスの歴史と、認証の経歴を背景にして、マルチコア・オペレーティングシステムの能力を統合しています。マルチコアベースのオペレーティングシステムが認証されるためには、共有されている資源間で起こり得る相互干渉を解決し、なおかつ複数のコアが効果的に利用されるようにするために必要なコア、およびアプリケーションに対する十分なスケジューリング制御を提供しなければなりません。tuMPは、アフィニティ・グループと呼ばれるコアとアプリケーションの連携をサポートし、この連携を利用して複数のSMP、およびAMPスケジューリング関係を作成し、剛健なパーティショニングサポートのもとで、この連携に対して順にパーティション時間窓を割当てています。tuMPで許される、この高度なスケジューリング制御は、SMP、およびAMPスケジューリングサポートを組合わせることによって、起こり得る資源干渉問題を解決することが可能な制御、および柔軟性を提供します。

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software, およびINTEGRITYは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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