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2012年05月24日

Green Hills Software社のINTEGRITY-178B tuMPマルチコア・オペレーティング・システムが、ロックウェル・コリンズ社のミッション・クリティカルコンピュータRQ-7B Shadow UAS用に採用

米カリフォルニア州サンノゼ、2012年5月15日発表 – 最大手の独立系組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダであるGreen Hills Software社(以下、GHS)は、航空機電子機器の世界的メーカーであるロックウェル・コリンズ社が、自社のミッション・クリティカルコンピュータ RQ-7B Shadow Unmanned Air System (UAS) に用いるため、INTEGRITY®-178B tuMPマルチコア・オペレーティング・システムを採用したことを発表しました。フリースケール社のQorIQ P4080型 8コアプロセッサを用いた、ロックウェル・コリンズ社のGPC-3000 Mission ComputerにINTEGRITY-178B Time-Variant Unified Multi Processing(tuMP)機能が搭載されます。

 

Green Hills Software社 創業者・社長兼CEOであるDan O’Dowd(ダン・オダウド)のコメント:
「GHSは、ロックウェル・コリンズ社が、INTEGRITY-178B tuMP リアルタイムOS(RTOS)を採用してくださったことを光栄に存じます。tuMP機能は、大きな成功を収めたINTEGRITY-178Bシングル・コアRTOSの機能アップデートとして開発されました。この機能アップデートにおいて、GHSは、tuMP機能の保証活動を完全化する際、以前に獲得したINTEGRITY-178Bのセキュリティ・安全性認証の成果をフルに活用しました。tuMPを採用すれば、高性能なマルチコア・アプリケーションをより柔軟に開発できるだけでなく、以前開発したINTEGRITY-178B用アプリケーションもそのまま使えます。tuMPを採用したお客様は、この方法のおかげで、新規RTOSの特性が完全に新しいRTOSでのみ提供される場合につきもののフラストレーションとトレードオフを回避することができます。」

 

GHSのINTEGRITY-178B tuMPマルチコア・オペレーティング・システムは、11年に及ぶサービス実績と認証の系譜という基礎の上に、AMPやSMPなどのためのサポートをもった、マルチコア・オペレーティング・システムの機能を結合することによって作られました。tuMPは、複数のコアをひとつ、または複数のアプリケーションがどのように使用するかによって、グルーピング(アフィニティ・グループと呼ばれる)を定義します。コアとコアを利用できるアプリケーションのグルーピングは、時間と共に変化できるようになっています。アフィニティ・グループの集合は、他のアフィニティ・グループの集合とは独立にスケジューリングされるので、それぞれの集合は、アプリケーションが要求する時間制約を厳密に守ることができるとともに、他のアフィニティ・グループ集合が、そのとき使用されていないコアを利用する時間窓を使った開発ができるようにしています。新規アプリケーション(や既存アプリケーションの拡張)には、マルチコア・プロセッサ全体を横断する未割当の実行時間を利用できます。INTEGRITY-178B tuMPでは、領域区分けサポートを、シングルコア・プロセッサを超えて拡げることによって、引き続きこの高度に柔軟な機能を活かして複数のアプリケーションをホスティングしながら、アプリケーション増大のためのリソースを確保するようにしているため、将来、新しいシングルコア・プロセッサの設計を考える必要があるかどうかを心配する必要はありません。

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。 本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software, およびINTEGRITY、MULTI,は、米国およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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