
『velOSity』とリアルタイムOS(RTOS)『INTEGRITY』では、BSP、API、ミドルウェア(ネットワークスタックなど)を共有可能で、スケーラブルな製品開発が可能です。
『velOSity』は、単一のアドレス空間で動作するように構成され、サイズと実行速度の両方について最適化されています。お使いのターゲットハードウェア用のBSPがない構成でも使用できるため、よりいっそうメモリサイズや実装の複雑さを軽減します。要求される最小RAMサイズは3KBとなっており、メモリ容量などに厳しい制約のある組込みシステムでさえ最適な設計が可能です。
実行速度についても、高速のコンテキスト切り替え時間と高速なカーネルサービスコールにより、CPUリソースが重要となるようなシステムでも理想的な結果が実現できます。
『velOSity』では、利用できるCPU時間がタスクとアドレス空間の両方に対して保証されます。重要なタスクやアドレス空間に(前もって割り当てた)必要なだけのCPU時間を、他のタスク状況に関わらず、常に提供することができます。他のRTOSでしばしば問題となる『Denial of Service(DoS)』を防止することができます。
velOSityカーネルはクリティカルなデータの操作中であっても、割り込みをマスクしません。それにより、最小の割り込み遅延を保証しています。したがって、最高優先度の割り込みは常に最小の遅延時間でサービスされます。
一般的なRTOSでは、優先度継承プロトコルを使用してタスクの優先度逆転を回避していますが、優先度継承だけでは、高優先度タスクの間接的なブロッキング(チェーンブロッキング)が避けられません。『velOSity』では、優先度上限(Highest Locker)セマフォにより、間接的ブロッキングも排除することができます
『velOSity』は単一のアドレス空間で動作しますが、『INTEGRITY』と同じ仮想デバイスドライバAPIを使用可能です。デバイスレジスタへのアクセスだけを行うプリミティブをカーネル空間に配置し、ユーザタスクに、デバイスに対する論理的な処理を配置することで、低レベルのデバイスアクセスを抽象化することができます。
『velOSity』には、POSIX(IEEE1003.1)対応(IEEEで認証済みの完全合致)レイヤや、μITRONなど他RTOS用互換レイヤが用意されており、従来のソフトウェア資産を無駄にしません。
統合開発環境『MULTI』を中心とした開発ツールが『velOSity』に完全に統合されており、ソフトウェア開発者を強力にサポートします。イベントアナライザやリソースアナライザ、OSAエクスプローラ、シミュレータなど、専用の機能も充実しています。