
INTEGRITYは、プロセッサのMMUを利用したメモリ保護により、クリティカルなアプリケーションとそうでないアプリケーションをアドレス空間単位で完全に分離します。さらに、分離されたカーネル空間はそれ自身単独のアドレス空間をもち、高い安全性と信頼性を実現することができます。 INTEGRITYでは、すべてのアドレス空間は、他のアドレス空間内のタスクから完全に保護されており、どのような不正アクセスがあってもカーネルは正常に動作を続けることができます。
INTEGRITYは、独自のメモリ割り当て機構によりアドレス空間ごとのメモリリソース割り当てを保証しています。あるメモリ空間がメモリを使い切っても他のアドレス空間やカーネルは一切影響を受けません。
INTEGRITYでは、利用できるCPU時間がタスクとアドレス空間の両方に対して保証されます。重要なタスクやアドレス空間に(前もって割り当てた)必要なだけのCPU時間を、他のタスクやアドレス空間の状況に関わらず、常に提供することができます。他のRTOSでしばしば問題となる『Denial of Service(DoS)』を防止することができます。
INTEGRITYでは、オプションとして、ARINC-653に準拠したパーティションスケジューラが用意されています。
INTEGRITYカーネルはクリティカルなデータの操作中であっても、割り込みをマスクしません。それにより、最小の割り込み遅延を保証しています。したがって、最高優先度の割り込みは常に最小の遅延時間でサービスされます。
一般的なRTOSでは、優先度継承プロトコルを使用してタスクの優先度逆転を回避していますが、優先度継承だけでは、高優先度タスクの間接的なブロッキング(チェーンブロッキング)が避けられません。INTEGRITYでは、優先度上限(Highest Locker)セマフォにより、間接的ブロッキングも排除することができます。