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2013年05月02日

Green Hills Software、リアルタイムOS INTEGRITYと統合開発環境 MULTIが、アルテラ社のCyclone V SoCをサポートすることを発表

~統合型ARMベースHard Processor System (HPS) を、FPGAと組合わせることによって、システム消費電力、コスト、およびボード面積の低減を促進~

 

米カリフォルニア州サンタバーバラ、2013年4月23日発表 – 独立系で最大手の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダであるGreen Hills Software(以下、GHS)は、業界をリードするリアルタイムOS INTEGRITY®(以下、INTEGRITY)と、包括的ソフトウェア開発、およびランタイムソリューションが、Altera® Cyclone® V SoCでも利用可能になることを発表しました。GHSがサポートするソリューションは、SMP(対称型マルチプロセッシング)構成をサポートするINTEGRITY、受賞歴のある統合開発環境 MULTI®、 ネットワーク・スタック、ファイルシステム、および標準対応POSIXを含むミドルウェアの完全なスイート、およびハードウェア・デバッグプローブGreen Hills Probeを包含します。

 

アルテラ社 SoC product marketing, senior directorであるChris Balough(クリス・バロー)氏のコメント:
「当社のSoC製品Cyclone V は、シリコン、ならびに組込みソフトウェアに対する将来展望からみて、優れたアーキテクチャを顧客に提供していますが、Green Hills INTEGRITY RTOSとMULTIツールのサポートが加わったことは、さらなるアーキテクチャ的優位性を促進すること以外のなにものでもありません。INTEGRITY RTOSとMULTIがサポートされたことによって、顧客は設置面積の小さい、低コスト・高性能でスケーラブルなシステムを、絶対的な信頼性と安全性を目指しながら素早く開発できるようになります。」

 

Altera Cyclone V SoCは、無線通信、産業対応、監視カメラ、自動車、医療機器などの市場において、システム消費電力、ボード面積、性能、コスト要求に対して最適化されたカスタムSoCの派生形を、開発者が制作できるようにします。Cyclone V SoCに組込まれている統合型ARMベース・ハードプロセッサ・システムは、デュアルコアのARM Cortex-A9プロセッサ、周辺装置、およびメモリインタフェースから構成され、広帯域相互接続バックボーンを利用しているFPGA基盤に接続されています。

Cyclone V SoCによって、アルテラ社は、32ビットエラー訂正コード(ECC)サポートを具えたSoCを出荷する、唯一のFPGAベンダーであるとされています。これによって、すべてのメモリシステムを通して、データの一貫性を保証することが支援されます。ECCサポートは、高信頼性システムを設計している顧客からの要求のひとつです。ECC機能性は、SoCの外部DRAMメモリインタフェース、多数のオンチップ・メモリインスタンス、および周辺機器インタフェースの中に組込まれますが、これらの対象にはL2キャッシュ、スクラッチRAM、Ethernet MACs、USBポート、フラッシュメモリインタフェースなどが含まれます。このデバイス・ファミリの中にあるすべてのSoCデバイスが持つ特性には、上記以外にメモリ保護機能を組込んだ広帯域メモリコントローラ、フレキシブルブート機能、統合型PCI Express®(PCIe®)が含まれます。

 

Altera Cyclone V SoCに対する包括的なGreen Hillsサポートには、次のものが含まれます。

  • SMP構成をサポートするリアルタイムOS INTEGRITY
  • 完全なミドルウェア群:
    – 高信頼性/ジャーナリングファイルシステム
    – ウェアレべリング FLASHストレージ
    – TCP/IP v4/v6ネットワーク・スタック
    – POSIX準拠システムインタフェース
  • 受賞歴のある統合開発環境 MULTI
  • ハードウェア・デバッグプローブ Green Hills Probe

 

GHSによる主力なランタイム製品は、INTEGRITYです。INTEGRITYの成功は、先進的な分割カーネルアーキテクチャ、一体化されたメモリ保護、保証されたリソース可用性、セキュアなリモート管理、および確定的なリアルタイムレスポンスによるものです。INTEGRITYのテクノロジは、工業安全における数多くの安全性、およびセキュリティ標準(すなわち、最高水準の工業安全性認証(IEC-61508 SIL 3)、最高水準のセキュリティ認証(共通評価基準-ISO/IEC 15408)、鉄道安全(EN 50128 SWSIL 4)、医療(FDA Class III)、航空宇宙(DO-178B Level A))、およびセキュリティ水準においてソフトウェア製品が達成し得る最高の共通評価基準であるEAL 6+ (Evaluation Assurance Level 6+) のHigh Robustness (Requirements in a Common Criteria Protection Profile内の1項目) に対して、それぞれ個別に認証を受けています。

さらに、GHSのツール・スイートは、最近、工業安全IEC 61508 SIL 4、鉄道安全EN 50128 SIL4、および自動車向け新ISO 26262 ASIL D標準をカバーする、最高水準の安全性に至る認証が必要なアプリケーションコードの開発を行う複数の機関から、個別に品質認定を受けました。

 

Green Hills Software社 Business Development, Vice President であるDan Mender(ダン・メンダー)のコメント:
「INTEGRITY RTOSが独立して受けてきた認証の経歴と、世界で最も信頼性の高いシステムの開発に使われてきた実績を、アルテラ社のECCが動作可能なSoCと組合わせることによって、顧客は最先端、かつ高信頼なソリューションを、優れた消費電力、性能、サイズ、コスト測度値を達成しながら開発できるようになります。アルテラ社のCyclone V SoCは、性能、および省電力に関するハード化された知的資産 (IP) と、プログラマブルロジックが持つ柔軟性との究極の組合わせを提供します。」

 

■ Green Hills Software, Inc.(GHS)について

Green Hills Software社は1982年に設立され、独立系として最大の組込みソフトウェア・ソリューション・プロバイダです。2008年、GHSのINTEGRITY-178B リアルタイムOSは史上初めて、また唯一 NIAP(米国国家情報保証パートナーシップ:NSAとNISTの共同事業)により ”EAL6+, High Robustness“ として認証されました。これは、これまでソフトウェア製品が達成した最高レベルのセキュリティです。GHSのオープン・アーキテクチャの統合開発ソリューションは、機器に緊密に組込まれ、セキュリティが絶対的に重要で高い信頼性をもち、工業界の認証を受けたソリューションを求める軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、および家電分野のアプリケーションを対象としています。本社は米国カリフォルニア州サンタバーバラで、欧州本社を英国に構えており、日本を含むアジア地域では、GHSの技術パートナーである株式会社アドバンスド・データ・コントロールズがサービスを提供しています。GHSに関する詳しい情報は、Webサイト http://www.ghs.com/ をご覧ください。

 

■ 株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ(ADaC)について

アドバンスド・データ・コントロールズは、1982年に設立され、「最適なソフトウェア開発環境」 を常に追求し、時代を先取りしたベスト・ソリューションをトータルに提供するリーディングカンパニーです。ワールドワイドなアライアンス体制を強みに、Green Hills Software社の技術パートナーとして、ローエンドからハイエンド製品まで対応した組込みシステム開発ソリューションを日本の顧客ニーズに対応した形式で提供しています。また、CAN/FlexRayの設計・解析ツールやコンフォーマンス認証などの車載ネットワークソリューションにも力を入れています。ADaCに関する詳しい情報は、Webサイトhttp://www.adac.co.jp/ をご覧ください。

 

【本件に関するお問合せ】

株式会社アドバンスド・データ・コントロールズ  営業本部 企画部TEL:03-3251-3170 / FAX:03-3251-3167
E-mail:planning@adac.co.jp

*Green Hills Software, およびINTEGRITY、MULTIは、米国、およびその他の国におけるGreen Hills Software,Inc. の商標または登録商標です。その他の会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。

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